自分とは「価値観」の異なるメンバーへの教育について説明します。
会社やチームに所属されている方で、自分とは異なる価値観を持っていることを感じたことがある人は多いかと思います。
例えば「自分は頑張りたくない」、「自分は役職になりたくない」、「営業成績で上位に入りたくなく」など人の価値観は様々です。
目次
「価値観」を定義すると、私的にはその方が大事にしいている考え方だと思います。
人はそれぞれ年齢や性別、関わってきた人や体験したきたことなどによって違う価値観を持っています。
ここでお伝えしたいのはプレイヤーとして優秀だった人は、「頑張るのが当たり前」「成長して当たり前」という自分の経験中心の考えしかもっていない方がとても多いということです。
これもとても大事な価値観の一つだと思いますが、教育する立場になると、この価値観だけでは上手くいかないケースがとても多いです。
「なぜ自分のようにもっと頑張らないのか分からない!」といった一種のジレンマに陥り、結果的に自分のグループから排除しようと考えます。
その結果、「放置」となったり「離職」となったりします。
こうなってしまう原因は…
教える立場にある人が、1つの「解」しかもっていない。
というところです。
営業マンとしては超優秀、でも教育には不向きと思っている人は、自分の価値観に合ういわゆる超優秀なタイプにしか教育するために必要な答えをもっていなかったりします。
例えば
「俺はこういうやり方をやってきたからこの方法でやれば成功できるよ」
「努力とかよりも正しいやり方さえやれば楽して成功できるよ」
「本をたくさん読めば絶対成功できるよ」
など自分の体験中心の様々なアドバイスをしてくれます。
しかしこれはゲームや漫画に例えると、
「火属性の強力な戦士が、草属性の新米戦士に火属性のスキルを教え込もうとする」ようなイメージです。
この場合、新米が教育者と同じ火属性であったら教えるのは苦労しないと思います。
しかし教育者は火属性のスキルしかもっていないので、相手が草属性であっても火属性のスキルしか教えられないのです。
では、草属性の新米に火属性の強者がスキルを教えていくためにはどうしたらよいか考えてみましょう。
①草属性だろうと共通点はあるはずと考えひたすら火属性を叩きこむ。
②自分とは違う属性には教えない。
③火属性が主だが、草属性のスキルも学ぶ。
ではそれぞれのケースでの結果はどうなるのか考えてみましょう。
①共通点はもしかしたらあるかもしれません。ただ、火属性の価値観しか伝えられないので、万能ではありません。教えられる側も「草属性の人に教えてもらった方が早く成長できるのになぁ」となるかもしれません。
②これも1つの手ですが、そう毎回毎回火属性の新米ばっかり都合よく入ってくるわけではありません。最悪、火属性は1人もいないかもしれません。火属性がそろうまで人の入れ替えを繰り返すという作戦もあるかもしれませんが、一時的で根本的な解決になりません。
③火属性を極めたあとそのまま火属性をより極め続けたいのならリーダーよりもプレイヤー向きですが、他の属性のスキルも極めに行きたいと考えられればマネ―ジャー向きと言えます。このためには、部下の努力の前に先にリーダーが努力をしておかなければなりません。
自分の近くの人や周りの人を一度連想してみて下さい。
その方は①~③のどれに当たっていますか?
また自分の現在地はどこに当たりますか?
一度話を戻しますが、
ここでいう草属性のようなタイプは、
「別に成長するつもりはないけど責任は果たします」という価値観や
「年下には教えられたくないけど仕事だからやる」という価値観や
「人よりも要領が悪いから何をやってもダメだ」という価値観など様々な考え方を持っています。
1つチョイスしてみると
「別に成長するつもりはないけど責任は果たします」という人に対して、
「成長したくないなら仕事してる意味ないじゃん」とか答えてしまったりしていませんか?
これは正解でもあるし正解ではないです。
「なぜこの人は成長したくない」という価値観をもっているのか”知る”ための努力が見受けられないからです。
面談や電話、連絡は月に何回行っていますか?
趣味や夢、目標や経歴は把握していますか?
まずは「受け入れる」ことが重要です。この「受け入れる」スキルを得ようというマインドにならなけらば火属性以外のスキル習得には至りません!
持論を語る前に、相手のことを知ることから始めましょう。
相手を知り、相手の価値観を学び、相手の課題を発掘し、目標を設定し、自分の中にある”成功事例”や”答え”の中で適切なものをチョイスし伝えてあげる。
厳しいことを言ってしまうと、薄っぺらい人ほど全員に同じことを伝える能力しか現状ありません。
最悪、自分はその価値観を理解できなくてもいいと思います。
火属性だけど、水属性の人の考えだけは唯一無理だったとかあるかもしれないですから。
ただ、理解しようとし「受け止めよう」という努力をするかが大事です。
開口一番、「全否定」を繰り返している人は、要注意です。
リーダーやマネージャーに必要なスタートのスキルは、部下1人1人の価値観を理解し、他の属性のタイプも学ぶ努力をすることです。
マネジメントのスタートは価値観の受け止めができてから初めて始まります。
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