イタリア映画史上最高の傑作【ニュー・シネマ・パラダイス】を解説！人気やあらすじ・評価も紹介！

映画『ニュー・シネマ・パラダイス』に関する様々な情報を分析し解説します。
まだ見たことがない方や1度見たことがある方も是非とも参考にして下さい。

評価

総合評価
76点

「ニュー・シネマ・パラダイス」の項目ごとの評価や評価できる点と評価できない点をまとめました。

エンタメ性
脚本
演技
ヒット率
客観的評価

評価できる点
「劇場版」は約2時間とまとめらており、「完全版」よりも集中して楽しめると思います。
脚本では、英国アカデミー賞オリジナル脚本賞（91）を受賞し、アルフレード役のフィリップ・ノワレは、ヨーロッパ映画賞男優賞（89）、ロンドン映画批評家協会賞男優賞（90）、英国アカデミー賞主演男優賞（91）を受賞するなど演技面でも高い評価を受けています。
ヒット率は2.4倍とやや低めですが、各映画サイトでの評価は軒並み高い水準を維持しています。

評価できない点
ヒット率がやや低い点です。
同作品で違うバージョンが大きく3種類あり、最初はどれを見たら分からづらい点も難点かもしれません。
ちなみに私のオススメは123分の「劇場版」です。

エンタメ性

🎶少年と映写技師の映画を通しての交流が素晴らしいだけではなく、恋愛映画としてのレベルも高く、ストーリーが進むにつれて面白味が増していくという印象を受けました。
上映時間は、173分版・155分版・123分版の3種類があり、日本では173分版と123分版が公開・ソフト化されています。
173分版：「ディレクターズカット版」、DVD・ブルーレイでは「完全版」
155分版：イタリアで上映された「オリジナル版」
123分版：「劇場版」、DVDでは「SUPER HI-BIT EDITION デジタル・リマスター版」
こだわりたい方は173分版を、あまり集中力に自信がない方は123分版をおススメします。
「完全版（173分）」と「劇場版（123分）」はストーリーが大きく異なっていているので、映画好きの方は両方見ることをおススメします。

脚本

📘第二次世界大戦後のシチリア島（イタリア）を舞台に、映画大好きな少年トト（サルヴァトーレ）と映写技師アルフレードの映画愛や少年が後に出会う女性エレナとの恋愛模様などが描かれています。
英国アカデミー賞オリジナル脚本賞（91）のみ受賞しています。

演技

👥アルフレード役のフィリップ・ノワレが、ヨーロッパ映画賞男優賞（89）、ロンドン映画批評家協会賞男優賞（90）、英国アカデミー賞主演男優賞（91）を受賞するなど、高い評価を受けています。
また、少年期のトト（サルヴァトーレ）役のサルヴァトーレ・カシオも英国アカデミー賞助演男優賞（89）を受賞するなど評価されています。

ヒット率

💴製作費：500万ドル
💴全世界興行収入：1240万ドル
💴ヒット率は2.48倍。
低予算であることや時代（1988年）、イタリアの映画であったことから、ヒット率は高くはなく興行収入自体も比較的高くはありません。
しかし、日本での初公開時（1989年）は、40週におよぶ連続上映が行われ、、動員数約27万人、売上げ3億6900万円という驚くべき興行成績が収められました。この記録は、単一映画館における興行成績としては、2020年現在においても未だ破られていないということなので、当時としては大ヒットであったと言えると思います。

客観的評価

①大衆的評価
世界三大映画祭の一つベネチア国際映画祭「金獅子賞」の受賞こそはないものの、第62回アカデミー国際長編映画賞（外国語映画賞）や英国アカデミー賞外国語作品賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞しており、外国の映画賞は総なめにしています。イタリア国内最高賞である「ダビッド・デ・ドナテッロ賞」音楽賞をエンニオ・モリコーネが受賞しており、作品賞にもノミネートをされていました。

②映画レビューサイト評価
ヤフー映画
「劇場版」　4.3/5　（https://movies.yahoo.co.jp/movie/16981/）
「完全版」　4.2/5　（https://movies.yahoo.co.jp/movie/16982/）
Filmarks
「劇場版」　4.1/5　（https://filmarks.com/movies/27515）
「完全版」　4.1/5　（https://filmarks.com/movies/14484）
映画.com
「劇場版」　4.1/5　（https://eiga.com/movie/22716/）
「完全版」　4.2/5　（https://eiga.com/movie/22717/）

③Twitterでの反応

ニューシネマパラダイス (1988)

名作中の名作
映画好きのための映画

テーマ曲の使い方、王女と兵士のお話が大好きです
ラストシーンの好きな映画ランキング上位に食い込んできます

最後に監督がちょっと映り込んでいるのが良いですね pic.twitter.com/tjOhmTAn6n

— (@may87130781) June 26, 2020

「心に深く響くニューシネマパラダイス」

映画館を舞台にしたある田舎町の少年が暮らし、育ち巣立っていく様子が人々との交流を通して心に深く響きます。 pic.twitter.com/xTPpQpRq6K

— 映画マニア (@movie28074256) June 17, 2020

ニューシネマパラダイスはじめて観た！
「いや、ダメだろ」みたいな描写もあったので若干キツかったですが、ラストでは自分は何に泣いてるんだ……と思いながら泣いてた pic.twitter.com/PJS3bBf7FN

— す(ず) (@su_bcmf) June 14, 2020

昨日友達とニューシネマパラダイスを見に行ったんだけど、案の定ボロボロに泣いて、家に帰ったら友達から「好きな映画暫定1位になった」ってLINEが来て超嬉しい。

— (@169____my) June 14, 2020

本作の注目人物

「ジュゼッペ・トルナトーレ」（監督・脚本）

『“教授”と呼ばれた男』（86）に監督デビューを果たし、2作目の『ニュー・シネマ・パラダイス』（89）でカンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリやアカデミー外国語映画賞を受賞するなど世界的な大ヒットを果たしました。
その後の『明日を夢見て』（95）ではベネチア国際映画祭の審査員特別賞を受賞し、監督として高い評価を受けることになりました。
また、『海の上のピアニスト』（99）では第57回ゴールデングローブ賞最優秀作曲賞受賞 (エンニオ・モリコーネ）をはじめとした音楽や美術に関する賞を数多く受賞し、監督しての才能の幅広さを世に知らしめています。翌年の『マレーナ』（00）では、モニカ・ベルッチとともに世界的にも認知度の高い映画となっており、『シチリア!シチリア!』（09）でもベネチア映画祭最高賞である「金獅子賞」にノミネートされたり、イタリア国内最高賞である「ダビッド・デ・ドナテッロ賞」音楽賞を受賞（エンニオ・モリコーネ）しています。さらに『鑑定士と顔のない依頼人』（13）でも「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」で作品賞、監督賞、美術監督賞、衣裳賞、音楽賞を獲得するなど、複数作品で国内外の数多くの映画タイトルを獲得しているイタリア屈指の名監督として位置づけられています。