営業職の離職率は30%を超えると言われています。(実際は、50%くらいあるんじゃないかと思います)
体力的な辛さもあるかと思いますが、1番はメンタル的な原因が大きいと思います。
私の体感では営業が出来る人は組織の中でも20%、この20%は割と上昇思考が強いと思います。(2:6:2の法則)
しかし、残りの80%は常に離職を考えていると思います。1日1日の営業活動で成功体験が積めず、お客様から断れる度に自分が惨めになっていると感じてしまうからです。
もちろん、最初はやる気満々です。しかし、毎日何人にも断れてしまうと、少しずつ向いていないのかな?と悩むようになり、結果、営業から逃げてしまいたくなるのです。
でも、これ実は普通なんです!!
今回は、営業職についている人たちが、本来持っておくべき思考回路を説明します。
メンタルがやられている人、メンタルがやられている部下がいる人は是非参考にして下さい。
この記事を書いている人
- 名前:青雉(アオキジ)
- 経歴:大学卒業後、新卒で少数精鋭の中小企業に就職。社員数は全国でわずか40名弱ながら、所属営業マン全員が年収1000万円を超えるエリート集団の中でひたすら揉まれる。
人間としての生活は許されず、過酷な日々を耐え抜くも1年半で退職。その後、社員数1000名のベンチャー企業に転職。前職の過酷な営業経験が活かされ、入社初月で「新人王」、半年で役職に就く。2年後には管理職になり、現在は役員を目指し今日も勉強中!
目次
①リアルタイムは他責にし、振り返りで自責にする
他責とは、人や環境のせいにすることです。
一般的には、他責=悪のイメージが強いですが、リアルタイムで営業活動をしている時はとにかく量をこなさないといけません。
量をこなすためには、とにかく気にしないメンタルが必要です。
単純作業のように淡々こなすだけの量であれば、ダメージは0ですが、営業の場合、常に結果の良し悪しが伴います。
結果が悪ければ、ダメージが与えられ、そのダメージは結果が出るまで蓄積されていきます。
そうなると、もう本来自分が持つ力すら発揮できなくなってしまいます。
それでは本末転倒なので、結果はどうであれ気にしないメンタルが必要なのです。
その内の1つが他責思考です。相手のせいにしてしまうことです。そうすることによって、蓄積されるダメージ量も減り、淡々と量をこなすことができるようになるかもしれません。
しかし、あくまで他責思考は、量をこなす目的なので、営業活動をしていない時間でしっかり振り返るようにしましょう。
量をこなし、振り返る、量をこなし、振り返る。営業はこれだけです。
②KPIを意識する
「結果が全て」
営業職であれば、一度は聞いたことがあると思います。
もちろん仕事は結果が全てです。しかし、結果を出すためにはプロセスが必要です。
プロセス重視の考え方は、プロセスの質を上げることが目的だと勘違いする人がでるという理由で否定されがちですが、とはいえ蔑ろにしていいわけではありません。
今回でいう、その必要なプロセスというのが、いわゆるKPIです。
例えば、月間1000万円を売り上げるという目標があったとして、結果1000万円を売り上げることができれば、結果を出したことになります。
しかし、1000万円を売り上げるためには当然必要なプロセスがあります。
100社訪問して平均100万円の売り上げであれば、1000万円売り上げるためには、月間1000社訪問が必要となり、1日50社近く訪問しなければなりません。
この1日50社は訪問するというのが、いわゆるKPI(プロセス)です。
まずは結果を気にせず、このKPIだけをひたすらに意識して取り組んでみても良いと思います。
断られ続けても、50社訪問できればそれでOKです。結果は後からついていきます。
③プライドを捨てる
プライドは、まさに諸刃の剣です。
調子が良い時は、かなり良い結果が出ますが、調子が下がるととことん落ち込んでしまいます。
しかもプライドが高い分、落ち込んだ後の立ち直りに時間がかかってしまうケースが多いです。
失敗をしたくない、惨めな姿を見られたくないという心理から、全ての行動が消極的になり、チャレンジなしの日々が増えていきます。
結果、行動量と改善量が減り、最悪そのまま落ちぶれてしまいます。
プライドというのは、成功体験を収めて周りから評価された過去のある人や、年齢が上の人が持ちやすいです。
頭では分かっていても中々捨てられないものなので、プライドを捨てて1から取り組める人は実はすごい人なんです。
どれだけ偉くなっても、プライドを持っていていいことなんてほとんどないと思っているので、中途半端なプライドは捨てて毎日1からの気持ちを持って泥臭く取り組めましょう。
④自分の性格を変えてしまう
人には大きく分けて3つの属性があると思っています。
人が持つ3つの性格パターン
1.キャッチャータイプ
2.ミラータイプ
3.流水タイプ
1. キャッチャータイプ
相手の意見を〝間に受けてしまう〟タイプ。神経質で気弱な方に多い。このタイプの人は、相手の一挙手一投足で一喜一憂してしまうので、ストレスを抱えこみやすい。
2.ミラータイプ
相手の意見に〝口答えをせずにはいられない〟タイプ。こちらも神経質な方に多い。気の強さも備えているので、ある種、営業向きともいえる。しかし余計なことを言ってしまったり、余計なダメージを負ってしまう可能性もあるので要注意。
3.流水タイプ
相手の意見を〝受け流す〟タイプ。よく言えば、受け流すことができる。悪く言えば、右から左に話を流してしまうタイプ。営業において、量をこなす上で最も重要な性質ともいえる。ほぼノーダメージで量をこなし続けられるので、成長も早い。
ここでお伝えしたいのは、必ずしも流水タイプが優れているというわけではないということ。
まずは、自分がどのタイプなのか分析をし、自分の置かれている立場や状況によって、性質を変えてみることも一つの手だと思います。
正解は変わるものなので、自分自身も状況に合わせてベストな自分に変えていく必要があるでしょう。
⑤1日1つ変えてみる
うまくいかない時は、思考が止まってしまいがちです。
落ち込む時は泣いたっていいですし、とことん落ち込んでも全然良いと思います。
しかし、思考の切り替えはしなければなりません。思考停止は前に進めないのでダメです。
思考を進めるために、まず取り組むべきファーストステップが、1日1つ変えてみることです。
トークや服装など、制限はないので、何でもいいです。
青いネクタイから赤いネクタイに変えるだけでも十分な変化です。
少しずつでいいので何かを変えてみましょう。うまくいけば継続し、他の部分を変えてみましょう。
その連続で自分自身が確立されていきます。
何を変えたらいいか分からない時は、人に聞いてみたり、人の動きを観察してみることも手です。
どれだけ落ち込んでも、変わろうという気持ちだけは持ち続けましょう。
⑥立ち帰れる場所を覚えておく
メンタルは水物なので、結果次第で簡単に流されてしまいます。
メンタルが不安定になると、自信を喪失していき、実力も発揮できなくなってしまいます。
結果的に、自分の行動の正解がわからなくなり、心も知識もブレブレになってしまいます。
野球で言うと、イップスやスランプに近いですが、大事なことは、メンタルがやられてしまっても立ち帰れる場所を用意しておくことです。
ここでいう立ち帰れる場所というのは、親や地元などという意味ではなく、初心という意味です。
最初に覚えたトークスクリプト、最初に取ったメモ帳、最初に教えてくれた教育者、初心に立ち帰るための方法はいくつかあると思います。
うまくいかず、ブレてしまった時こそ、初心です。もう一回、新人の時の自分に立ち返って下さい。
営業力を高めるおススメ本5選
①トップセールスが絶対言わない営業の言葉【電子書籍】[ 渡瀬謙 ]
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まとめ
メンタル落ち込むことありますよね?
人間関係がうまくいかない、同期入社のメンバーは結果が出ているのに自分だけ出ない、連続で件数0…人間なので、人によって力量の差はありますし、経験値や才能もそれぞれです。
しかし、最も優れている人は、今才能がある人ではなく、バイタリティがある人です。
バイタリティとは、体力のようなもので、どんなことでも疲れを見せず、ひたすらに継続できる力です。
これは単純に体力があるからだけではなく、メンタルの持ち方や物事の考え方も人1倍工夫しているからという理由もあるんです。
このブログを見て、参考になる部分があれば、明日からの営業活動に活かしてぜひとも精神力UPにつとめてみてください!