まず部下がいる方は必ず見てください!!
いきなりですが上司に必要な1番の資質は何だと思いますか?
それは『器量』です。上司力とはつまり『器量』と言っても過言ではありません。
前提として、部下は常に上司を観察しています。
逆に言えば、上司は常に部下に見られているのです。
部下に見られている点は後ほど解説しますが、上司の仕事は『自分に与えられた役割を100%以上でこなすこと』です。
演劇で木の役を与えられた人が、木の役をこなせなかったら役失格なのと同様に、上司も上司の役割をこなせなかったら上司失格です。
今回は、上司力を高めるための方法を『6つ』紹介します。
すべて出来るようになれば、部下から好かれる上司になれるというだけでなく、自分の上司からの信頼も上がるため出世にも大きく近づきます。
ぜひ参考にして下さい!
このブログを書いている人🐤
- 名前:青雉(あおきじ)
- 経歴:大学卒業後、新卒で少数精鋭の中小企業に就職。社員数は全国でわずか40名弱ながら、所属営業マン全員が年収1000万円を超えるエリート集団の中でひたすら揉まれる。
人間としての生活は許されず、過酷な日々を耐え抜くも1年半で退職。その後、社員数1000名のベンチャー企業に転職。前職の過酷な営業経験が活かされ、入社初月で「新人王」、半年で役職に就く。2年後には管理職になり、現在は役員を目指して慌ただしい日々を邁進中。
目次
①役割を理解する
第一に、役割を理解する必要があります。
役割とは、上司自身に与えられている役割です。
種類は様々ですが、例えば『部下の育成』『予算の達成』『バックオフィスの統括』『部下の面談』『営業事務』『自身でも営業』などです。
会社によって求められることは違うと思いますが、会社によって決められている役割はあるはずです。
まず、その役割を認識し、理解することが第一ステップです。
ここで役割の齟齬(求められている役割と必要だと思っている役割に食い違い)が発生すると、この後の内容は全て無に帰します。
定期的に、自分の上司に確認するなどし、自分に求められている役割は確定させておきましょう。
☞上司(マネジメントに携わる人)の役割に関しては以下も参考にして下さい!
②役割を100%こなす
第二に、役割を理解している前提で、その役割を100%で果たさないといけません。
営業であれば、『上司が見ている部署の達成』が役割であるケースが多いと思います。
『達成』が目的で、『マネジメント(ルール設定や面談、育成)』が手段となります。
嫌われたくないから、あまり強く言えないという上司がいますが、それでも達成に紐づく戦略を立てていればOKだと思います。
しかし、本来は達成がゴールなのに、嫌われないことや、離職を抑えることがゴールだと勘違いしてしまうと危険です。
嫌われないことや、離職を抑えることは、手段であって目的ではないからです。
手段と目的は定期的に入れ替わってしまうことが多いので、目的はブレないように常に意識しておく必要があります。
目的に沿った役割を100%こなせれば、上司としての力量は『ある』と言えます。(例:毎月の目標達成など)
☞優秀なteamの作り方に関しては以下も合わせて参考にして下さい!
③役割を120%にしていく
第三に、120%以上を目指して役割をこなしていくことです。
前提として、役割を100%こなせられる段階にいないといけません。その上で、例えば『離職を抑えて達成』『プラスアルファで達成』『部下の成長率全部署No. 1』『全国売上No. 1』など、次の段階に進む思考が必要です。
レベルの高い思考の上司の下にいる方が、レベルの低い思考の上司の下にいるより成長ができるからです。
つまり、上司自身が成長していくことで、部下も成長させ幸せにしていくことができるのです。
注意点としては、役割を100%こなすことが優先なので、プラスアルファは100%こなせるようになってからにしないといけないということです。
100%こなせないのに、プラスアルファを追おうとすると、部下に無駄な負担をかけ信頼を失います。順序立てて、計画通りに進めていく必要があります。
役割(達成など)を100%こなし、プラスアルファまでできるようになれば、同じ職位にいるライバルにも差をつけられるので、出世も近いと思います。
自分が出世し、自分の下にいる部下も出世させられたら上司力はかなり高い水準にあると思われます。
☞人材育成においてプラスアルファの成果を出したい方は以下も参考にして下さい!
④部下を成長させる
第四に、その上で上司は部下を成長させる責任があります。
部下を成長させないといけない理由は、上司の役割を果たすために部下の成長が必要不可欠だからです。
役割と責任はセットになるので、例えば上司に『部署を達成させる』などという役割がなければ、部下を成長させる責任もありません。
しかし、基本的に上司に与えられている役割のほとんどは、部下を巻き込むものなので、必然的に部下を成長させていかないと成立しません。
ポケモンで例えると、レベル60の上司とレベル5の部下5人でチャンピオンに挑みに行くより、レベル60の上司とレベル50の部下5人で挑みに行く方が倒せる可能性は高いという話です。
役割をこなすために部下を成長させる、部下側も成長させてもらうことで自身の市場価値を高めることができる、つまりwin-winの関係となります。
上司としての器の一つとして、このwin-winの思考があるかどうかはキーとなります。
部下は上司の力量あたりまでしか成長ができないので、上司も常にインプットをし、追いついてくる部下よりもさらに早いスピードで成長していかないといけません。
『楽をしたいから上司になりました』では、優秀な部下は付いてこないでしょう。
部下も自分も成長させていきましょう。
☞部下の教育方法に関しては以下も参考にして下さい!
⑤部下が見ている点を理解する
第五に、部下は上司の言動を常に見ていることを理解しましょう。
なぜか?それは、上司がサボっているかどうかをチェックするためではなく、上司の仕事ぶりを観察し真似をしたいからです。
仕事ができる部下は、とにかく向上心が高く、吸収力があります。
吸収するためには成果を出している人の真似をすることが一番早いことを知っているので、とにかく観察しているのです。
もしそこで、言っていることとやっていることの違う上司がいたらどうでしょうか?
きっと失望されると思います。一時の失望は、早めに取り返さないといずれ癌になり、チームを蝕んでいきます。
このような崩壊が発生するきっかけは、上司の言動不一致であるケースが多いのです。
逆に言えば、上司次第でチームの成績は何とでもなります。
つねに筋が通っていて、有言実行をしている上司を思い浮かべてみてください。『頼りがいがあるというイメージ』を思い浮かべたのではないでしょうか?
上司は常に一貫性を意識して行動しないといけないのです。
⑥部下とのコミュニケーションの取り方
第六に、部下とのコミュニケーションの取り方にも毎日注意が必要です。
一番ダメなのが、【頭ごなし】に叱ることです。
100歩譲って、上司自身が常に正しい行動を取れているのであれば良しとします。
しかし、上司も人間なので、誤った行動をしてしまうことや分かりにくい指示を出してしまうこともあります。もしかしたら上司の指示が悪かっただけなのかもしれないのに、ミスをした部下に一方的に怒ることはナンセンスです。
一瞬で部下の心は離れるでしょう。
一度は、部下の言い分や考えていることを聞いてみた方がいいです。同じことを何度も言わせるようであれば、威厳を見せる意味でも叱ることはアリです。と、同時に同じミスを繰り返さなくてもよい環境づくりも大事です。
環境づくりの一例を出すと、ロープレをやった際にトークスクリプトを覚えてこなかった部下に対して、【明確な期限を設けて覚えてくることを約束させる】などです。
それでも覚えてこなかったら、そもそも上司として見られていない(=舐められている可能性)か、前述の上司としても立ち振る舞いが全くできていないかのどちらかです。
もし【頭ごなし】にしか叱れないようであれば、上司としての力量が不足しているので、ブログや本を読んで学習量を増やすべきでしょう。
☞部下とのコミュニケーションの取り方については以下も参考にして下さい!
⑦上司力を高める方法
営業力を向上させる最大の秘訣は、インプットの機会を創出することです。
具体的なインプットの創出方法の選択肢は以下に記載します。
a.本を買って読む
マネジメントの父、ドラッカーの名著。必読の1冊。 「変化」のときこそ、「基本」を確認しなければならない!ドラッカー経営学の集大成を一冊に凝縮。自らの指針とすべき役割・責任・行動を示し、新しい目的意識と使命感を与える書です。 |
すべての上司に絶対に読んでほしい1冊。働き方が変わる。 ヌルい職場は誤解!「健全な衝突」がチームの力を引き上げる。施策だけではうまくいかない心理的安全性の効果的なつくりかた。 |
スターバックスのCEOが伝えるマネジメントの極意 リーダーは、弱くてもかまわない。ザ・ボディショップ、スターバックスでCEOを務めた著者が語る、まわりに推されてリーダーになる方法。 |
b.YouTubeなどで動画を見る
c.ブログを読む
上に立ちたいなら「帝王学」を学べ!凡人こそ「帝王学」を学ぶべき真の理由
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まとめ
繰り返しになりますが、上司にとって一番大切なことは、『器量』です。
今回は、『器量』を身につけ、部下からも上司からも好かれるための方法を6つ紹介しました。
部下は上司を観察しながら、仕事に取組み成長しています。それゆえ、上司は常に部下に見られているということを胸に刻み、行動していきましょう!
その上で、上司の最低限の仕事は、自分に与えられた『役割を100%以上でこなすこと』です。
今回紹介した6つの方法ですが、一つも不足していなかった方は、既にかなり上司力があると言えるでしょう。
しかし、一つでも不足していた方は要注意です。明日から即改善し、自分も部下も変えていきましょう!
☞マネジメントに必要なコーチングスキルについては以下を参考にして下さい!